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(選択を解除)(図書寮文庫)
本書は,中国唐の時代の律(刑法)の注釈書である故唐律義疏の序文。徳川吉宗は,中国の律令を知るために学者荻生観(おぎゅうかん,荻生徂徠の弟)に故唐律疏義の本文を校訂させ,さらに当時長崎に来ていた中国人沈炳(しんへい)も校訂を依頼した。沈は校訂した本文に刑部尚書(けいぶしょうしょ,清の法務大臣)励廷義自筆の序文を副えて献上したのである。本書はその自筆本。
(図書寮文庫)
本書は,中国清王朝第4代皇帝聖祖(康熙帝)が,康熙28年(1689)琉球国中山王尚貞の朝貢(臣下としての礼をとること)に対する答礼の書の写。前半が漢文(右端より始まる),後半が満洲文字(左端より始まる)で書かれ,下賜品の目録なども載る。本書は細部まで丁寧に模写されており,江戸中期に琉球国から幕府に提出されたものという。正徳6年(1716)6月10日に吉宗が本書を閲覧した記録が残る。