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(選択を解除)(図書寮文庫)
本書は,元亨4年(1324)に,後伏見天皇(第93代,御在位1298-1301)が皇子量仁親王(ときひと,後の光厳天皇)の立太子を祈願してお書きになった,神仏に捧げるための文書。この当時,後深草天皇系の持明院統と亀山天皇系の大覚寺統が互いに皇位を競っており,後伏見天皇が持明院統の繁栄を願って寺社に捧げた願文類は,この他にも現存している。
(図書寮文庫)
平安時代中期から人々に愛され続けている和歌と漢詩文のアンソロジー。和歌は1首,漢詩文は対句や四六駢儷文(しろくべんれいぶん)の秀句を抜き出した形で書かれている。とくに漢詩句は朗詠されたり,文章の手本にされた。画像は,藤原為家筆と伝える鎌倉時代の写しで,冒頭は,花の題でおさめられた在原業平の歌「よの中にたえてさくらのなかりせばはるの心はのどけからまし」。
(図書寮文庫)
土佐派の絵師土佐光孚(みつざね,1780-1852)の絵に,有栖川宮第7代韶仁親王(つなひと,1785-1845)が,和歌を画讃として書き込まれた掛け幅。「よしの山花のさかりもしるきまでふもとの川に色ぞうつろふ」と詠まれている。有栖川宮の歴代親王は,和歌と入木道(じゅぼくどう,書道のこと)にご堪能だった。秋篠宮殿下や常陸宮妃殿下も有栖川御流の書道を受け継がれている。