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(図書寮文庫)
本書は『年中行事歌合』とも呼ばれ,貞和5年(1350)に北朝の関白二条良基(よしもと)が,宮中の神事や習慣などを題材に催した五十番の歌合の内容を記した本。東坊城秀長(ひがしぼうじょうひでなが,1338-1411)が祈年祭を歌題として「祈てふとしのをなかき君が代は三千々余の神やうくらん」と詠んで,祈年祭によって皇室の繁栄が神々に約束されたことを慶び祝い,主催者の良基は祈年祭を「国の大事」と評している。
(図書寮文庫)
赤穂浪士討入り時の吉良家の屋敷図。堀部安兵衛,大石主税(ちから)など,建物を取り囲む各浪士の配置位置が朱字で記され,臨場感あふれる仕上がり。文政13年(1830)の写しで,100年以上前の討入りへの関心の高さを示す。